失われた公演

インクルーシブ・シアタークリエーション・プロジェクト
日・英・バングラデシュ3か国共同事業

『テンペスト~はじめて海を泳ぐには~』

公演団体

あうるすぽっと

テキスト

W.シェイクスピア、パメラ・カーター

原作翻訳

松岡和子

テキスト翻訳

阿部のぞみ

総合演出

ジェニー・シーレイ

演出

大橋ひろえ、岡 康史

宣伝美術

小見大輔

主催

ブリティッシュ・カウンシル
公益財団法人としま未来文化財団(あうるすぽっと)
豊島区

特別協力

グレイアイ・シアター・カンパニー

助成

公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

公演日程

2020年5月12日(土)~5月17日(日)

会場

あうるすぽっと

コメント

本公演は、障害がある/なし、国籍、性別、年齢、経験などを超え、あらゆる人々が共に享受できる良質な舞台芸術の創造を目指し、2019年2月、日本+英国+バングラデシュの3か国共同による新しいプロジェクトとしてスタートし、2020年5月にあうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)で上演予定でした。

しかし、残念ながら新型コロナウイルス感染防止の観点から、2021年5月に延期することを決断致しました。3か国の共同プロジェクトのため、演出のジェニー・シーレイ(グレイアイ・シアター・カンパニー芸術監督)はじめ、キャスト、スタッフの来日の可否、オンライン上演の可能性、さらに今年度の他時期での上演についてなど、クリエーションチームは様々な観点からディスカッションを重ねました。最終的に来年度への延期を決定したのは2020年4月でした。イギリスでは3月半ばより劇場街ウエストエンドでの上演が中止、日本では緊急事態宣言が出ていたものの、先行きについては全く不明な時期だったため、慎重な議論の末の決定となりました。

あうるすぽっとでは同時に、間近に迫る夏の主催事業、10月以降の秋シーズンの事業についても一定の結論を出さなくてはなりませんでした。基本的な方針は二点、「命を守る」、「文化の灯を消さない」でした。今となっては少し大げさに聞こえますが、単に中止にすることなく、クリエーションの継続を念頭に置きました。結果、夏の事業はどれも中止にすることなくオンラインで展開、また秋シーズンの公演は、客席数こそ半減ですが、1事業も中止にすることなく実施します。ただ、予算執行抑制の必要もありましたので、レクチャーやワークショップなど普及啓発系の事業はいくつか中止としました。

2020年10月現在、今後のことはまだまだ不透明ですが、公共劇場として果たす役割を見失わず歩んでいけたらと思います。

蓮池奈緒子(あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)支配人)/2020年9月30日

関連リンク

https://www.owlspot.jp/

資料提供

公益財団法人としま未来文化財団(あうるすぽっと)

戻る