失われた公演

劇団ショウダウン
『メビウス&メビウス~永遠のリピカ~』

公演団体

劇団ショウダウン

脚本・演出

ナツメクニオ

宣伝美術

堀川高志(kutowans studio)

公演日程会場
2020年5月3日(日)~5月6日(水)難波サザンシアター
2020年5月14日(木)~5月17日(日)シアターシャイン

コメント

劇団ショウダウンのナツメです。

今年に入り、様々な劇団が公演中止もしくは延期の憂き目にあっていますが、我々劇団ショウダウンも2公演を延期の決断を致しました。延期の決断をするに当たって劇団内で考えたことは、まず一つは中止ではなく、延期にしよう、ということです。幻の公演にはせず、世間が落ち着いたのち必ず捲土重来を果たす、その意思を統一しました。

では、当時の状況での完全な対策をとった上での上演強行の選択肢は無かったのか? 我々劇団ショウダウンに関してはそこはあまり考えませんでした。得体の知れない未知の病原菌が蔓延する中で、どのような対策をとったとしても100%防げるものじゃない。万が一、億が一にでもお客様ならびに関係者、そして関係者の家族を危険にさらすことがあってはならない、そう考えたのです。

もちろん葛藤はありました。長期間の構想を経てやっと実現に向けて動き出した企画です。劇団員一同、様々な方向性を探った上での決断でした。延期の情報公開直後は悔しさと無力感に支配された記憶があります。

劇団の形が、公演の形が変わりつつあります。色んな劇団が葛藤を経てコロナによって植え付けられたネガティブなイメージを塗り替えようと模索を続けています。従来型のライブ的ステージを守ろうとする劇団、配信に活路を見出だそうとする劇団、本当にその努力の姿勢は尊いものだと思います。

正解なんてもとからない世界、未知のウィルスに怯え嘆くのは簡単ですが、待ち望んでくれているお客様がいる、そして自分達の情熱が涸れてない以上、我々演劇人は足掻くのです。いつかまた、完全な安心感を持って観劇できる状況が取り戻せると信じて。

ナツメクニオ(劇団ショウダウン)/2020年10月4日

関連リンク

https://showdown.biz

資料提供

劇団ショウダウン

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