失われた公演

1970年大阪万博50周年記念
『にっぽん文楽 in 万博記念公園』

公演団体

日本財団/一般財団法人にっぽん文楽プロジェクト

総合プロデューサー

中村雅之

宣伝美術

一般財団法人にっぽん文楽プロジェクト

公演日程

2020年3月21日(土)~3月24日(火)

会場

万博記念公園 太陽の広場

コメント

にっぽん文楽プロジェクトは、大阪府・大阪市からの補助金削減などが打ち出された折り、ユネスコ世界無形文化遺産にも登録されている、日本が世界に誇るべき伝統芸能である人形浄瑠璃文楽の灯を途絶えさせないために日本財団会長、笹川陽平氏が発起。劇場公演とは違った楽しみ方で、文楽の魅力を多くの人に感じてもらうことを目的として、2014年に立ち上げたプロジェクトです。

にっぽん文楽は、屋外に設営する組み立て舞台での公演が特徴です。「組み立て舞台」は、ヒノキ材をふんだんに使って作られた幅約20メートル、高さ約7メートルにもおよぶ本格的なもの。藍染めの幔幕で舞台を囲み、客席として縁台を置きます。定員は最大でも350席ほど。遊芸の原点に立ち返り、劇場ではタブーともされる上演中も飲食自由の公演です。

2015年の東京・六本木公演を皮切りに、これまで全国7か所で公演を行ってきた「にっぽん文楽」の集大成となる最終公演を、2020年3月に文楽の本拠地である大阪、そのシンボルとも言える万博記念公園の太陽の塔前で実施する予定でした。芝生広場という場所を生かし、レジャーシートにお弁当やお菓子を持って、ピクニック気分で文楽を楽しんでもらおうという企画でしたが、新型コロナウイルス感染予防対策として公演中止を決定しました。プロジェクト最終公演が中止という形で終わってしまったことが残念でなりません。今後の予定は決まっていませんが、舞台芸術全体が落ち込んでいる今、できることはないか模索しています。

一般財団法人にっぽん文楽プロジェクト/2020年10月30日

関連リンク

http://www.nipponbunraku.com/

資料提供

日本財団/一般財団法人にっぽん文楽プロジェクト

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