公益社団法人 観世九皐会
『九皐会 若竹能』
公演団体
公益社団法人 観世九皐会
宣伝美術
関根めぐみ
公演日程 | 会場 |
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2020年2月29日(土) | 矢来能楽堂 |
2020年7月19日(日) | 矢来能楽堂 |
コメント
矢来能楽堂(観世九皐会)の主催公演のひとつである「若竹能」は2020年2月29日の本番の前々日、申し合わせ(最終リハーサル)を済ませた後、メンバー皆で集まって開催の是非を検討した。コロナでの開催可否判断をした最初の公演となった。私個人的には「やる」と思っていたが、シテ役からは「延期が妥当」との意見が出て延期と決まった。「若竹能」を延期とするならば、その2週間後に控える「九皐会三月定例会」「はじめての矢来能楽堂 夜能―蝋燭能―」についても判断をしなくてはならないということで、順次延期を決めた。まさにコロナ議論の端緒となった公演で複雑な思いが残っている。
ちなみにこの3公演は、5月末から6月末にかけての延期としたが、結局もっと状況は悪化し、中止となってしまった(「若竹能」のみは2021年2月に再延期)。判断ミスというか、状況の読みが甘かった訳だが、いずれもほぼ満席の売れ行きだったこともあり、お客様の再演希望のお声も含めて、是非開催したい公演だっただけに悔しい思いでいっぱいである。
「アモーレとプシケ」も、弥勒忠史氏のプロデュースで、異ジャンル共演として稽古も重ね、各役気合いも入っていた。主催の紀尾井ホールさんも、絶対に公演実施をしたいとの強い思いを最後まで持っておられたが、3月後半という公演日が厳しく一旦中止、後日の再演を期す、となった。ジャンルを超えたコラボ等が活性化してきていた流れが途切れてしまわないよう、前を向いて行きたい。
観世喜正(能楽師 観世流シテ方)/2020年12月2日
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資料提供
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