コロナ禍において学生演劇にどうアプローチしているのか
重村眞輝(早稲田小劇場どらま館学生スタッフ)
2020年2月26日、政府の国内のスポーツ、文化イベントの自粛要請を受けて、早稲田大学の学生演劇公演も次々と延期や中止となりました。
春の新歓活動の機会も無くなり、その後も十分な活動ができずもどかしい日々が続く中で、早稲田小劇場どらま館のスタッフとして学生演劇に向けてさまざまな形でアプローチをしました。以下はその活動内容です。
・学内の演劇サークル代表者と今年度の新歓活動についてオンライン合同会議(4月下旬〜6月末まで定期開催)
・新入生に向けたどらま館WEBサイト上の演劇サークル情報の掲載(5/18)
・演劇サークルの現状把握のためのヒアリング活動(5/25〜6/4)
・どらま館共催演劇サークルオンライン合同座談会動画の公開(6/4)
・演劇サークル活動再開に向けた情報共有、学外利用団体向け「どらま館利用説明会」実施(6/10、6/20)
・どらま館WEBサイト、SNSを利用した演劇サークル新歓情報の網羅的な広報(7月上旬〜10月下旬まで)
・早稲田小劇場どらま館劇場利用ガイドライン[第1版]公開(7/20)
・どらま館企画オンライン読書会「脱獄計画」実施(7月、9月、11月開催)
・「『演劇で傾聴する』ワークショップ〜ベルギー国立演劇学校のレッスンより〜」実施(8/24・8/25)
・どらま館新入生向けオンライン企画『どらま館談話室』の実施(7月より継続中)
・早稲田小劇場どらま館劇場利用ガイドライン[第2版]公開(10/26)
ほか
以上のように、学生の声に耳を傾けながらオンラインに場を移し、既存の活動の維持するための場を企画してきましたが、これらの活動がその時々の最適解であったかどうかはまだ分かりません。しかし、改めて演劇に携わることの意味やその儚さについて考える良い機会になったことは確かです。
私がどらま館で活動する意義についても、この期間に改めて考えるようになりました。私自身、入学した頃から早稲田でのさまざまな演劇への関わり方、つまり豊富な選択肢の恩恵を受けてきました。ここでの選択肢の数は、学生が演劇とどう関わっていくかの数です。それぞれの活動頻度や演劇ジャンルが多様な表現を生み出します。その選択肢をどんな状況下でも残していきたい。そんな想いでこれからもどらま館学生スタッフとして活動しつづけようと思っています。
2020年12月2日




デザイン:カツワタハルナ、渡辺大成
早稲田小劇場どらま館
https://www.waseda.jp/culture/dramakan/